traveler's tale

旅をしています。知ったこと、感じたことを、徒然なるままに。

旅に出るメリット。と、それについてのリスク。

仕事を辞めて2年弱、世界一周旅行をしていました。

バックパッカーを旅をしていて感じたコトをカチカチと記してみたくなって。

ここでは、実際たびに出てみて感じるメリットとデメリットをつらつらと挙げてみました。

 

情報に振り回されなくなる

簡単に言うと、脱スマホ

 

いや、旅中スマホは無くてはならないモノのひとつだし、常にスマホを使って旅の情報収集する必要があるんだけど、それは日本にいた時の使い方とは違うと思う。

 

海外に出て思うのは、日本語で手に入るニュースってほとんど日本のことだから、海外にいたら不必要なことが多い。ま、当たり前なんだけど。

で、ふと気づく。

 

「これ、今までも必要だったか?」

 

日本にいた時は電車を待っている間の数分、無意識に「芸能人のスキャンダル」「某企業が犯した失態」のニュース、「拡散されているツイッターの画像」なんてのをみてた。

でも海外ではSIMの入っていないスマホを使っているので、屋外でそういったものは一切見れないし、たとえWi-Fiがあるところでも、日本の芸能界なんて遠い国の出来事なんで興味が湧かない。

そしてそんな生活を一年以上して、日本に一時帰国しても、なにひとつ不自由しない。

つまり、あの情報って本当のところは必要無かったんじゃないか?と。

 

モノに執着しなくなる

実際、15キロくらいの荷物で2年近く海外生活してた。できてた。

15キロって旅慣れてない人にはわかりづらいかもだけど、まあ山登りの人が背負ってるでかいリュックくらい。それひとつ。

それで2年生活できるって事は、5年でもできるだろうし、もっと長くもできるだろうね。

 

日本にいた時は本、マンガ、音楽、洋服が好きで部屋には本1000冊、マンガ1000冊、CD500枚、洋服ぱんぱんの部屋に住んでいた。

でも結局、それは1年以上触ってすらいないモノたちで。海外生活を続けるなら今後も触ることがないモノたちで。

それをただただ保管する無意味さ。

 

一時帰国の時に、すべて売りました。

 

これからもリュックひとつ分の荷物で生きていきます。

 

知的好奇心が満たされる

昔っから本が好きで、特に旅の本が好き。当時はスマホなんか無かったから、小田実の「なんでもみてやろう」藤原新也の「メメント・モリ」なんか読んで衝撃を受けたし、そんな世界をいつか実際に見てみたい。と、ずっと思ってた。

そして実際に旅に出てみると、当時と時代は変われど、本に書いてあった場所や文化に触れることが出来た時の感動は、言葉じゃ伝えきれないよ。

 

「書を捨てよ町へ出よう」って書いた寺山修司の気持ちがわかった気がした。

 

本当のじぶんが見つかる

なんか自己啓発本のタイトルみたいになっちゃったけど。

 

旅をしていると本当に色んな人に出会う。日本で普通に暮らしていたら出会わないような人とも。

年配の方、若い子、外国人・・・etc 

そこでは今までしてきたコトや肩書なんかは、あんま通じなくて、今のその人の「ヒトとしての魅力」みたいなものがすごくわかっちゃう。

 

たまに、日本人宿で女の子にモテたいのか、過去の栄光を自慢しまくって嫌われてるオッサンをみかけるけど、あれとかまさにそう。

女の子からしたら、今、そこにいるオッサンの「ヒトとしての魅力」があるかどうかなのに、一番最悪なプレゼンをしちゃってるオッサン・・・

 

そんな風景を他山の石として、自分の過去の肩書は捨てて、「今の自分がどう見られているか」ってのを気をつけようって思った。

 

生きる知恵がつく

もう先人たちが何万回と言った言葉だろうけど、「海外にいると日本の良さがわかる。」これ、マジ。

 

「時間どおりに来る電車。」

「ちゃんと接客をしてくれる店員さん。」

「ぼったくらないタクシー。」

 

これだけでも海外にいたら信じられない事だよ。

だから海外ではトラブルも日常茶飯事。

 

「電車は6時間遅れ。」

「寝ている店員を起こしたら逆ギレ」。

「いや、2キロで800ルピーっておかしいだろっ!」

 

そんなことを経験していくと「生き抜くレベル」が上がっていくような気がする。

腹も立つし、泣きそうになるトラブルも多いんだけど、「じゃあ、こうしよう」とか「もしこうなった場合、ああしよう」とか。日本にいた時よりもリスク管理が上手く、そして精神的にタフになっている気がした。

きっとこれを繰り返して、リスク管理ができるようになって、多少のトラブルに動じない、どっしりとした漢(おとこ)になったら、モテる。はず。

 

 

ホリエモンの言ってることが理解できるようになる

ほりえもんの本にはよく、「起業なんて簡単にできる。」「大企業に入ったからって安心な時代は終わった。」「これからは個人の時代だ。」みたいな事が書いてあるんだけど、会社員だった頃は「へー、そうなんだー。」って思ってるだけだった。

 

あんなの才能があるからできるんじゃん。って思ってた。

 

けど、海外に出ると本当に個人で何かを立ち上げていたり、思いもつかない方法で稼いでいたりする人が多い。

でもそんな人としゃべってると、彼らが優秀ですごい才能の持ち主ってわけじゃないんだよね。けっこうみんな、普通の人。

だから結局、仕事をやめるのも、起業するのも、旅に出るのだって、ぜんぶ覚悟があるかどうかってことなのかな?って思った。

 

ホリエモンが言いたかったことが、そういう事なのかどうかは知らないけど。

 

最後に、

旅に出るデメリットについて

一晩考えたんだけど、見つからない。